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1-3.「赤字でも上場できる?」上場市場の選び方のポイントは?

1.高い成長性がある企業はマザーズ

2013年1月に東京証券取引所と大阪証券取引所が統合され、日本取引所グループが発足しましたが、上場市場そのものは現在もマザーズ、JASDAQが引き続き平行して運営されています。先般一部形式基準改定があり、現状は表(東京証券取引所のHPより抜粋)のとおりです。


但し、現在、市場の基準改定が行われている最中であり、改めて確認が必要です。

従来、マザーズは高い成長性を有する企業がめざし、概ね3年連続で売上、利益が10%以上している企業が対象となるイメージでした。業種としては、結果的にIT、インターネット関連企業が多く見受けられます。

一方でJASDAQは安定的に売上、利益を計上している企業が上場する場合が多く、業種は小売、サービス業、製造業等が多いです。

2018年の市場別の上場社数は、マザーズが2017年の49社から2018年が63社と大きく増加し、従来からの傾向と同様に全体の3分の2以上となりました。一方でジャスダックスタンダードが2017年の19社から14社に減少し、東証一部が11社から7社、東証二部が8社から5社といずれも減少しました。これは発行体の利益額が従来より減少して来ていることが要因と思われます。

2. 実際の上場時の売上・利益の規模感について

形式基準ではマザーズ上場は赤字でもよく、JASDAQは直近年度の経常利益が1億円以上であり、実際に取引所審査でもこの形式基準を超えていれば上場することは可能です。但し、上場出来るということと、投資家が会社の株を買ってくれることは、別の次元の話と考えたほうが良いでしょう。

3.申請期売上高50億円以上で半数以上 経常利益5億円未満が引き続き、全体の半数以上

売上高 経常利益 

売上高については、2016年、2017年と売上高50億円以上が増加していたのが、2018年は50億円~100億円、100億円~500億円が減少した代わりに、10億円未満が2017年の5社から10社、10億円~20億円が14社から17社と増加し、案件が小粒になって来ています。

一番売上高が小さいのは、医薬品等の研究開発、製造、販売を行っているDelta-Fly Pharmaの2億円、一番大きいのはソフトバンクの3兆7000億円でした。

経常利益も減少傾向でした。5億以上の各階層全てで件数が減少し、一方で、1億円未満、1億~2億が増加することになりました。一番利益が小さかったのは、Delta-Fly Pharmaの経常赤字7億3900万円。一方で経常利益が一番大きかったのはやはりソフトバンクの7000億円でした。なお、メルカリの利益は非開示となっています。

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